子供の歯並び(小児矯正歯科)

当院の小児矯正

ワイヤーを使用しない!
根本を治してから矯正する、新しい治療法


当院では基本的にワイヤーを使用する矯正治療は行なっておりません。
ワイヤー矯正は歯科医師主体で確実に治療を進められるメリットがある一方、「口内を傷つける、見た目に影響が出る、一度装着すると外せない、痛みがある、手入れがしづらい」といったデメリットがありました。

そこで私たちの歯科医院では、お子さんのための矯正治療として「マイオブレース」と「インビザラインファースト」という2種類のマウスピース矯正システムを段階に応じて使用しています。

マイオブレース

マイオブレース

第一段階
最初の1年〜1年半装着するマウスピース装置

インビザラインファースト

インビザラインファースト

第二段階
マイオブレース終了後に装着するマウスピース装置



簡単に説明しますと、第一段階のマイブレースは歯並びが悪くなる原因にアプローチするシステムです。第二段階のインビザラインファーストではその後、綺麗に歯並びを整えます

上記2つの矯正治療法を併用することで、長期的に安定した歯並びを目指します。
以降でそれぞれの治療法について詳しく説明いたします。

第一段階
「マイオブレース」とは?

マイオブレース


マイオブレースとはマウスピース型の筋機能矯正治療装置です。

多くのお子さんは口呼吸や頬杖、指しゃぶりといった悪習慣によって上あごが十分に広がらず、歯が生えるスペースが足りなくなってしまうことで歯並びが悪くなります。

ですので、まずはマイオブレースを1年〜1年半ほど使用し、舌の位置・頬の筋肉の使い方・飲み込み方法・呼吸方法(口呼吸から鼻呼吸へ)といった歯並びを悪くした原因にアプローチし、それらを改善します。

歯並びが悪くなる、お子さんの悪習癖

口呼吸(ぽかん口)

口呼吸(ぽかん口)

頬杖

頬杖

うつ伏せ寝

うつ伏せ寝

舌で歯を押し出す

舌で歯を押し出す

上下の歯で舌を挟む

上下の歯で舌を挟む

>指しゃぶり

指しゃぶり

爪噛み

爪噛み

姿勢が悪い

姿勢が悪い

食事のときに飲み物をよく飲む

食事のときに飲み物をよく飲む
(飲み込む力が弱い)

マイオブレースと並行して行う、日々のトレーニング

トレーニング

マウスピース装着と並行して、毎日決まったトレーニングをご自宅にて行っていただきます。(1回約3分程度のトレーニングです)
月に1度当院へご来院いただき、専門スタッフがお子さん・親御さんへトレーニング指導を行います。

マイオブレースのマウスピース装着・日々のトレーニングによってお子さんの口腔機能を改善し、歯並びを整えるための土台をしっかり形成します。

マイオブレースのメリット

装着時間は日中1時間+就寝中だけのため、学校等では装置を外したまま生活できます。見た目が気になる年頃のお子さんも多いので、これは大きなメリットだといえます。

マイオブレースのデメリット

マウスピースをつけることが大前提、お家でトレーニングをすることが大前提の治療になります。歯科医院任せの治療とは異なり、保護者の方、お子様の協力が必須になります。

マイオブレース終了後に装着
「インビザラインファースト」とは

インビザラインファースト

インビザラインファーストは、子供向けのマウスピース型矯正装置です。
※成人向けのマウスピース矯正で世界トップシェアを誇るインビザライン社の小児専用マウスピース治療装置です。

マイオブレースによる筋機能矯正治療が終わったお子さんは、次のステップとして歯を並べる矯正治療が必要です。

そこで、インビザラインファーストのマウスピースを使用し、歯並びを整えます。


インビザラインファーストのメリット

インビザラインファースト

インビザラインファーストは、マイオブレースと比べると1日の装着時間が長いですが、透明で目立たないという利点があります。実際に装着していても、周囲の人にほとんど気づかれません。さらに楽器(吹奏楽など)を使用する際やスポーツをしているお子さんも支障がありません。

またワイヤーを使用した矯正治療と比較すると、痛み・違和感が大きく緩和されます。さらにマウスピースの通り取り外しが可能なので、食事や歯磨きのときには簡単に外すことができます。
※ワイヤー矯正の場合、毎食後にしっかり歯磨きをしても、磨きにくい箇所があるため、むし歯になってしまうことがあります。しかし、インビザラインファーストなら、取り外してしっかりと歯磨きができるので安心です。

インビザラインファーストのデメリット

マウスピースを装着してくれないと歯は並びません。このステージも、お子様の協力が必須になります。

このような歯並びご相談ください

デコボコ(叢生)

デコボコ(叢生)

歯が重なり合って不規則に生えている状態の歯並びを叢生(そうせい)といいます。デコボコしているので歯磨きもしづらく、むし歯にもなりやすいです。

出っ歯(上顎前突)

出っ歯(上顎前突)

上の前歯が前方に突出している歯並びを、文字通り出っ歯(上顎前突)といいます。

受け口(下顎前突)

受け口(下顎前突)

下の前歯が上の前歯よりも前に出ている歯並びを、受け口(下顎前突)といいます。

すきっ歯(正中離開)

すきっ歯(正中離開)

歯と歯の間に隙間がある歯並びを、すきっ歯(正中離開)といいます。


開咬

開咬

噛んだ際に歯と歯が噛み合わない歯並びを、開咬(かいこう)といいます。

小児矯正の大事なポイント

どうして歯並びが悪くなるの?

お子様の歯並びについて

小さい頃の習慣によって歯並びが大きく変化します

多くのお子さんは口呼吸や頬杖、指しゃぶりといった悪習慣によって上あごが十分に広がらず、歯が生えるスペースが足りなくなってしまうことで歯並びが悪くなります。

このような悪い習慣を正さずに矯正治療を行うと、治療後も元に戻ってしまう可能性があります。

ですので、適切な鼻呼吸、舌の位置と嚥下(飲み込み)を身につけることが重要です。

少しでも気になる方、早めにご相談下さい

カウンセリング(無料)

お子さんの歯ならび相談、無料です

相談したからといって矯正しないといけないわけではありませんので、どうぞお気軽にご相談ください。

健康的できれいな歯並びは親が子供にプレゼントできる大きな財産だと考えています。
10年後・20年後には、日本も他先進国と同じように、きれいに並んだ白い歯が社会人のステータスになっているかもしれません。

早めに原因からアプローチすることが、よりよい顔貌・発達を促すことにつながると考えています。

生え変わる時期・最適な治療時期

小児矯正の方針

6歳〜8歳頃の治療スタートがベストだと考えます

子供の歯が大人の歯へと生え変わり、永久歯が生えそろう時期は、6歳から11歳前後で、この時期を「混合歯列期」と呼びます。矯正治療を始める最適な時期は、お子さんの歯並びの状況によって異なります。

当院では、お子さんにとって最適な矯正時期を検討・ご提案するために、6歳から7歳前後で歯並びのご相談をいただくようお願いしています。
また治療開始時期は、お顔や顎の成長期である6歳から8歳頃に治療スタートするのがベストだと考えています。

一時的に併用することがある装置

前述の通り、当院ではマイオブレースとインビザラインファーストを併用して小児の矯正治療を行います。

ただし、お子さんによっては正しい歯並びを実現するために、以下の矯正装置を一時的に使用することがあります。
仮に矯正装置が追加で必要になっても、料金が変わることはありませんのでご安心ください。

ワイヤーを使った矯正

ワイヤーを使った矯正

ブラケットを使った従来の矯正法を一時的に行うことがあります。

前方牽引装置

前方けん引装置(受け口の治療)

上顎が小さく、前方への成長不足が顕著にみられる子に一時的に使うことがあります。

小児矯正治療の流れ

①初診時

生え変わる時期と最適な治療時期

お口の写真、お顔の写真、レントゲンなど資料をとります。(無料)

保護者の方から、お子様のお口に関するお悩みなどヒアリングします。

②カウンセリング(無料)

カウンセリング(無料)

ゆっくり時間をとって現状と当院での矯正について説明します。

カウンセリングは矯正治療を行う・行わないを決めるための時間ではございません
歯並びについての疑問や不安を解決するための時間ですので、お気軽になんでも聞いていただきたいと思っています。

③マイオブレースの使用開始

マイオブレース

マイオブレースのマウスピースを使って、舌の位置、口呼吸、唾の飲み込み方など、正しい習慣を約1年かけて習得します。
マイオブレース装着と並行し、毎日決まったトレーニングをご自宅にて行っていただきます。(1回約3分程度のトレーニングです)

※ほとんどのお子さんはマイオブレースの使用からスタートになりますが、中には顎が狭すぎるお子さんがいらっしゃいます。
その場合、「急速拡大装置」といった装置を使って、歯が並ぶためのスペースを広げたり、前方牽引装置を使って上顎を積極的に動かすことがあります。

④インビザラインファーストの使用開始

インビザラインファースト

最終的な歯並び矯正はインビザラインファーストのマウスピースにて行います。
透明なマウスピースを周期に合わせながら交換し、約1年半ほどかけて歯並びを矯正します。

⑤保定(後戻り防止)

保定(後戻り防止)

矯正歯科治療を受けた後は、歯が元の位置に戻ろうとすることがあります。これを防ぐために、保定と呼ばれる専用のマウスピースを使用します。

この装置は、綺麗に整えた歯並びが元に戻らないようにするためのものです。

小児矯正歯科の費用

条件 料金
対象年齢5歳から 249,000円(税込)〜649,000円(税込)


当院では1装置●●円という料金設定はしていません。
装置の作り替えや、変更の際の追加料金はかかりません。
10歳以降になると、永久歯の生え変わり時期にさしかかるため、すぐに矯正治療をはじめられないことがあります。
6歳前後で歯並びが気になったらまずはご相談ください(歯並び相談は無料です)。

小児矯正歯科のよくある質問

Q、小児矯正は早くてどれくらいで終了しますか?

A、当院の場合、最短約2年半で終了します。
※マイオブレースによるトレーニングで約1年・インビザラインファーストによる歯並び矯正で約1年半と仮定。

また治療後には後戻りを防ぐために保定装置を一定期間装着いただきます。

Q、何歳から治療開始すれば良いですか?

A、歯医者になりたての頃は、永久歯が生え揃ってからでもいいのではないかと考えていましたが、子供の発育等の勉強を深める中でその考えは180度変わりました。現在では、お顔・顎の成長期である7歳前後からスタートすることを推奨しております。
お子さんに最適な矯正時期が違うため(歯の生える時期は個人差がある)、歯並びが気になる際は6歳から7歳頃に一度カウンセリングにお越しいただくことをお勧めします。

Q、通院する頻度はどれくらいですか?

A、マイオブレースによる口腔機能改善期間中は、専門スタッフがお子さん・親御さんへトレーニング指導を行うため、1ヶ月に1度通院していただきます。
またインビザラインファーストによる治療期間中は、歯並び矯正の経過観察と次の新しいマウスピースをお渡しするため、1〜3ヶ月に1回通院いただきます。

Q、矯正治療時に痛みはありますか?

A、従来の矯正治療法であるワイヤー矯正と比較すると、マウスピースによる矯正は痛みが大きく軽減されています。
また、初めて装着した日から数日間は違和感を感じるお子さんもいらっしゃいますが、徐々に慣れるケースがほとんどです。
※ただしお子さんによって個人差があります。

Q、子供の頃に矯正治療を行う理由は?

A、子供の頃に矯正治療を行う理由はいくつかあります。
お子さん(一般的には7歳から11歳頃)の場合、お顔や顎の成長を活用できるため、成人と比較して痛みが少なく、無理のない自然な力で歯の矯正が行えます。

さらに、成長期の矯正治療は、顎の発育を利用して歯並びや咬み合わせを改善することができ、治療の効果が高まります。これは、骨がまだ柔らかく、動きやすい時期であるためです。

また、矯正歯科の費用も成人と比較すると負担が少なく済む場合があります。子供のうちに矯正治療を行うことで、将来的な抜歯矯正など大掛かりな治療のリスクを減らし、長期的な費用の節約につながることもあります。